投資をやってみて、いちばん「なるほど」と思ったのが複利でした。最初は地味すぎて「意味あるのかな」と感じるのに、続けるうちに後半でぐっと効いてくる。この記事では、複利の仕組みと、それを最大限に活かすための継続ルールを、私が実際に意識していることをまじえて整理します。あくまで考え方の共有で、特定商品の推奨ではありません。
利息の付き方には「単利」と「複利」があります。単利は元本にだけ利息がつく方式。100万円を年5%なら毎年5万円で、10年後は150万円です。
複利は「利息にも利息がつく」方式。1年目の利息5万円が元本に加わり、2年目は105万円に対して利息がつきます。この「利息が利息を生む」のが複利の核で、長く運用するほど効果が大きくなります。
複利は最初の数年だと差がほとんど見えません。私も始めたては「月数十円」みたいな利益で拍子抜けしました。でも年数が経つにつれて単利との差が広がり、後半で大きく伸びます。だからこそ「早く始めて長く続ける」が効くんだと、続けてみて実感しました。
複利を引き出すには、長く投資を続けることが不可欠です。毎月一定額を積み立てる「積立投資」は、収入が読める人ほど続けやすい。私も毎月定額の自動積立にしてから、ぐっとラクになりました。
市場の上下に一喜一憂して感情的に売買すると、失敗しがちです。「ほったらかし投資」は、一度設定したら基本は放置で続けるスタイル。感情を挟まず淡々と続けられるのが、複利と相性がいいところです。下落のときの心構えは暴落との向き合い方に書きました。
毎月3万円を年率5%で積み立てたと仮定した試算です。年率5%は全世界株式インデックスなどの長期の目安として置いた数字で、保証された利回りではありません。
注目したいのは、年数が増えるほど運用益が大きく膨らむ点です。30年後には運用益が元本を上回る試算で、これがまさに複利の力。さらに毎月5万円に増やすと、30年後は約4,150万円(元本1,800万円+運用益 約2,350万円)という試算になります。
まずは証券口座です。手数料が安く商品が豊富なネット証券がおすすめで、私は楽天証券とSBI証券を比べました(比較記事)。開設手順は新NISA口座開設の3ステップに。
複利を活かすなら、特定の指数に連動するインデックスファンドが分かりやすいです。全世界株式や米国株式に連動するタイプは、1本で分散が効いて低コスト。初心者でも管理がラクでした(選び方の一例です)。仕組みはインデックス投資とは?へ。
毎月の積立を自動引き落としに設定すれば、あとは基本ほったらかしでOK。相場に惑わされず淡々と続けられる仕組みを最初に作っておくのがコツです。
投資には元本割れのリスクがあります。短期では資産が減ることも普通にあります。長期・積立・分散を前提に、下げの局面でもあわてず続けられる範囲で行うのが大事です。
収入が安定していても、生活費や教育費などの支出はあります。投資に回すのは無理のない金額にして、家計を見直してから続けられるラインを決めましょう。少額でも、続けることが何より大切です。
明日できる一歩は、「複利計算のシミュレーターで、自分の積立額と年数を入れてみる」こと。数字で見ると、続ける意味が腹落ちします。