投資を調べ始めると、必ずぶつかるのが「S&P500とオルカン、どっちがいいの?」問題。私もここでけっこう迷いました。結論を先に言うと、どちらも王道で、優劣というより「考え方の好み」です。この記事では、両者の違いと、私がどう考えて選んだかを整理します。特定の商品を買うよう勧めるものではありません。
S&P500は、米国の主要企業500社の株価から計算される株価指数です。AppleやMicrosoft、Amazonといった世界的な企業が並びます。S&P500に連動する投資信託やETFを買うことは、これら米国の大企業にまとめて投資するのと同じイメージです。
全世界株式(オルカン)は、その名のとおり世界中の株式に幅広く分散投資するインデックスファンドの通称です。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)などに連動する商品が代表的で、先進国から新興国まで数千社に投資します。特定の国に依存しない分散が特徴です。
どちらも優れたインデックスですが、性格に違いがあります。主要な項目で並べてみます。
| 項目 | 全世界株式(オルカン) | 米国株式(S&P500) |
|---|---|---|
| 値動きの連動先 | 世界経済 | 米国経済 |
| 分散性 | 高い(世界中に投資) | 米国に集中 |
| 信託報酬(目安) | 年0.05〜0.06%程度 | 年0.08%程度 |
信託報酬はどちらも十分に低水準です。実際の数値は商品や時期で変わるので、購入前に各商品の目論見書で確認してください。
過去のデータでは、近年はS&P500がオルカンを上回るリターンでした。米国経済の強さによるものですが、将来も米国一強が続く保証はありません。オルカンは「特定の国に賭けすぎない」ことで安定を狙う考え方です。
地域分散の観点ではオルカンが上です。S&P500は米国に集中するため、米国の動向がそのままリターンに響きます。「広く分散しているほうが気持ちが落ち着く」という人にはオルカンが向いていると思います。
イメージしやすいように、初期投資100万円+毎月3万円を積み立てた場合を試算します。想定利回りはS&P500を年率7%、オルカンを年率6%と仮定しました。あくまで仮置きで、将来の成果を保証するものではありません。
どちらも王道なので、「自分がどこで安心できるか」で選んでいいと思います。私なりの整理はこうです。
私自身は「迷ったら分散」という性格なので、コア部分はオルカン寄りで考えています。でもこれは好みの問題で、S&P500が劣るという話ではありません。
2024年からの新NISAは、運用益が非課税になる制度です。つみたて投資枠と成長投資枠で年間最大360万円、生涯1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)まで非課税で投資できます。S&P500もオルカンも新NISAの対象商品にあるので、活用しない手はありません。仕組みは新NISAのメリット解説にまとめています。
口座は手数料が安く商品が豊富なネット証券が便利です。私が比べたのは楽天証券とSBI証券で、どちらもS&P500・オルカン連動の商品を取り扱っています。違いは楽天証券とSBI証券の比較へ。インデックス投資そのものの仕組みはインデックス投資とは?で解説しています。
明日できる一歩は、「2つの商品の目論見書を並べて中身を見比べてみる」こと。私もそこから自分の好みが見えてきました。