バナーに大きく出ている「最大101,000円分」は、投資家登録の1,000円分と、初回出資1,000万円以上の100,000円分を足した額です。REALE(リアレ)の最低単位は1口1万円なので、1万円で入った場合にもらえるのは登録特典の1,000円分だけ。しかも対象の1号ファンドは抽選方式で、2026年9月24日時点で応募が募集の約2.2倍に達していました。部分当選になると特典の段も下がります。私は、キャンペーンの段から出資額を決めるのはやめたほうがいいと考えています。置ける額を先に決めて、その額がどの段に入るかを見る順番のほうが、あとで後悔しません。

まず運営主体から。公式サイトの会社概要には次のように書かれています。
不動産特定共同事業の許可なので、TASUKI FUNDSの記事で整理した分類でいえば不動産投資型です。集めたお金で不動産を運用して、その賃料と売却益を分配する形。企業にお金を貸す融資型とは、うまくいかないときの理由が違います。
公式サイトの公開は2026年9月10日(木)で、ファンドはまだ1本目です。運用実績を過去の償還で確かめることは、今の時点ではできません。親会社が上場していることと、個々のファンドが予定どおり終わることは別の話なので、ここは割り引いて読むところです。
キャンペーンページの表を、そのまま並べます。期間は2026年9月10日(木)から9月29日(火)17:00までです。
| 条件 | 特典(Amazonギフトカード) |
|---|---|
| 投資家登録(本人確認完了) | 1,000円分 |
| 初回出資額 50万円以上~100万円未満 | 3,000円分 |
| 初回出資額 100万円以上~500万円未満 | 10,000円分 |
| 初回出資額 500万円以上~1,000万円未満 | 50,000円分 |
| 初回出資額 1,000万円以上 | 100,000円分 |
(REALE公式「リアレローンチ記念キャンペーン」より。2026年9月24日時点)
50万円未満の出資には、出資額に応じた特典がありません。1口1万円から入れるのに、特典の最初の段は50万円から。少額で試したい人にとって、このキャンペーンで受け取れるのは、本人確認を済ませたときの1,000円分です。
段の境目にも注意がいります。49万円は登録特典だけ、50万円なら合計4,000円分。99万円なら4,000円分のままで、100万円になると11,000円分に跳ねます。境目の手前にいると、あと少し足したくなる作りです。
キャンペーンの注意書きは長いのですが、効いてくるのは次の一文です。

申し込み、当選、入金、運用開始の4つがそろって、はじめて「初回出資」になります。そして1号と2号は合算できません。1号に60万円、2号に60万円で合計120万円入れても、10,000円分の段には乗らない計算です。
2026年9月24日にファンド一覧を見た時点で、掲載されていたのは1号の「【REALE1号】恵比寿一棟レジデンス」だけでした。2号の条件はまだ確かめられないので、この記事では1号の数字だけで話を進めます。
| 項目 | 公式の表示 |
|---|---|
| 想定利回り(税引前) | 6.5%(キャピタル 2.7% インカム 3.8%) |
| 予定運用期間 | 6ヵ月(2026/10/13〜2027/04/12) |
| 募集単位 | 1万円/1口(お一人様最低1口、最大46,200口まで) |
| 募集金額 | ¥462,000,000(46,200口・優先出資枠) |
| 応募金額 | ¥1,006,290,000 |
| ファンドページの表示 | 抽選方式/ハイブリッド型/早期償還あり |
| 劣後出資割合 | 30% |
| 抽選日/入金期日 | 2026年10月1日/2026年10月5日9:00 |
| 分配・償還予定日 | 2027年4月27日~2027年5月7日 |
(REALE公式 ファンド詳細ページより。2026年9月24日時点。募集期間は9月30日9:00まで)
私が最初に引っかかったのは、6.5%の内訳です。6.5%のうち2.7%はキャピタル、つまり物件を売ったときの利益が前提になっています。賃料から来る部分は3.8%。公式も売却価格について「売却価格は想定であり、将来の売却益を保証するものではありません。」と書いています。6ヵ月後に予定どおり売れるかどうかで、利回りの4割ほどが動く設計だと読みました。
もうひとつ、6.5%は年あたりの数字です。ファンドページのシミュレーションには「想定利回り(年利)をもとに1年間運用した場合の参考値」とあります。運用は6ヵ月なので、10万円を入れた場合の税引前の分配は、想定どおりに進んで約3,250円。分配金からは20.42%が源泉徴収されるので、手元に届くのは約2,590円です。1万円なら税引前で約325円になります。

こうして並べると、1万円で入った人にとっては、運用で得る見込みの額より登録特典の1,000円分のほうが大きい。キャンペーンが少額の人にも意味を持つのは、この一点です。

1号ファンドは抽選方式です。応募金額¥1,006,290,000に対して募集金額は¥462,000,000なので、応募は募集の約2.2倍。全員が申し込んだ額どおりには入れません。
キャンペーンの注意書きには、こう書かれています。「ファンドは抽選式です。部分当選となった場合は、申込金額ではなく、実際の当選金額を基準として特典額を算定します。落選の場合は特典対象外となります。」
たとえば100万円で申し込んで60万円だけ当選した場合、判定は60万円で行われ、出資特典は10,000円分ではなく3,000円分になります。抽選の方法や当選額の決まり方は公式ページからは読み取れなかったので、何円当たるかは予想できません。段の境目ちょうどを狙って申し込んでも、その段に届く保証はないということです。
1号に落選しても、2号で初回出資が成立すれば出資特典の対象になる、とも書かれています。ただし2号の募集がキャンペーン期間とどう重なるかは、9月24日時点ではまだ分かりません。
キャンペーンページの注記は「投資家登録特典は、上記期間中に本人確認を完了した方が対象です。」です。申し込んだ日ではなく、完了した日で判定されます。

本人確認ハガキの受け取りが必要だったTASUKI FUNDSと違って、REALEはオンラインだけで完結します。そのかわりマイナンバーカードが手元にないと始められません。締切の9月29日(火)17:00に対して審査が3営業日かかる可能性があるので、週末を挟むなら数日前には申し込みを終えておく計算になります。
審査の混雑は、公式のお知らせにも出ていました。2026年9月15日付のお知らせには「審査に要する時間は改善傾向にあるものの、引き続きお時間をいただいております。」とあり、1号ファンドについては「出資申込みには募集期限である2026年9月30日午前9時までに投資家登録(本人確認)が完了している必要があります。」と書かれていました。最短10分という案内だけを見て、締切の直前に申し込むのはやめておいたほうが安全です。
劣後出資割合30%は、損失が出たときに事業者側の出資から先に削られる幅です。損失がその範囲を超えれば、投資家の元本にも及びます。途中でやめられるかについては、クーリングオフの8日を過ぎると「原則として中途解約はできません」とあります。6ヵ月は動かせないお金として数えておく、というのが前提です。

税金は、源泉徴収されたうえで確定申告が要る場合がある、という形です。公式には「分配金は「雑所得」に該当し、総合課税の対象となるため、確定申告が必要となる場合がございます。」とあります。FXの利益は申告分離課税。同じ雑所得という言葉でも、計算の場所が違います。FX側の整理はFXの税金と確定申告の記事にまとめてあります。
Amazonギフトカードの特典についても、キャンペーンページに「特典の受領に伴う税務上の取扱いについては、お客様ご自身の責任においてご確認ください。」と一文あります。個別の判断は税務署や税理士に確認してください。
50万円の段が見えても、置ける額が30万円なら30万円で考える。資金管理の記事に書いたのと同じ順番を、ここでも使っています。